映画レビューその239 「トンマッコルへようこそ」

「トンマッコルへようこそ」
 (Welcome To Dongmakgol)

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・製作年/国 2005年/韓国
・監督 パク・クァンヒョン、チョン・ジェヨン
・男優 シン・ハギュン、
・女優 カン・ヘジョン

・評価 ★★★★★★★★★★ (10.0点/10点満点) 
・ジャンル ドラマ
・オフィシャルサイト http://www.youkoso-movie.jp/

 
・あらすじ

 1950年代、朝鮮戦争が続く中、戦争とはまるで無縁の平和な村が山奥にあった。その名はトンマッコル。そんな村へまるで導かれるように、アメリカ人パイロットのスミス、韓国軍の2人、それに敵対する人民軍の3人がやってきた。顔を合わすなり、銃を持ってにらみ合う両者だが、銃や手榴弾を見たことがない村人たちは呑気なもの。偶然から村人たちの食料貯蔵庫を爆破してしまった兵士たちは、ひとまず協力して村人たちの畑仕事を手伝うことに。やがて両者に心の交流が生まれてくるが…。


・感想

ここがトンマッコルです
子供みたいに純粋な村
という意味

俺たちは今まで
歩けない負傷兵や
女性同志たちを殺した
家族に顔向けできない
俺たちは今まで
何人殺した?
罪滅ぼしをするんだ
村を助けよう・・・



 パク・クァンヒョン監督作品。音楽は久石譲。南の兵士ピョ・ヒョンチョル役は「JSA」、「復讐者に憐れみを」などに出演のシン・ハギュン。人民軍のリーダー、リ・スファ役は「シルミド/SILMIDO」などのチョン・ジェヨン。ヨイル役は「オールド・ボーイ」、「美しい夜、残酷な朝」、「南極日誌」などのカン・ヘジョン。


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 非常に完成度の高い映画。猪のシーンと、誘導爆撃のシーンがやや単調で冗長にも感じましたが、グイグイと引き込むストーリー・テリングと、全編に漂う、穏やかで優しい雰囲気に酔いしれました。韓国映画の実力を、まざまざと見せ付ける一品。


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 舞台は1950年代。朝鮮戦争の勃発により、南北に分かれて争う朝鮮半島の山奥にある、トンマッコル村。戦争のことも知らずに、平和にのんびりと暮らすこの村に、南の兵士、北の人民軍、そしてアメリカ兵がやって来て・・・というストーリー。始めはいがみ合う彼らでしたが、トンマッコルの不思議な魅力により、いつしか忘れかけていた感情を取り戻していきます。


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 南北の兵士を演じた5人もそれぞれに個性があって良かったです。特にサンサンとチャン・ヨンヒの兄弟愛には涙、涙・・・。そして、なんと言っても、トンマッコル村の象徴とも言える少女・ヨイルを演じたカン・ヘジョン。全ての出来事のキー・パーソンになる、不思議な魅力に溢れたヨイルを、見事に現実のものにしています。彼女の雨のシーンの美しいことったら!

 また、トンマッコルの雰囲気を見事に醸し出している、久石譲の音楽なくして、この映画は語れません。劇中の映像美と相まって、久石譲の音楽が流れると、瞬く間に、観ている人間は桃源郷・トンマッコルへと引き込まれます。


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 「宮崎駿監督をリスペクトしている」と語るパク・クァンヒョン監督の言葉通り、この作品には久石譲の音楽以外にも、ジブリ作品を彷彿とさせるテイストが満載。墜落した飛行機の造形とか、トンマッコルの民族衣装とか、猪の肉を食べるシーンとか、「いかにも」宮崎駿が好んで描きそうな感じですね。村での女性のコミュニティとか、男女間で女性の方が強い関係とかもそう。特に最初のトンマッコル村の描写とか、猪の襲撃シーンとかは「もののけ姫」へのオマージュ?とも。


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 「JSA」や「シュリ」など、これまでにも南北関係をテーマにした韓国映画は多いですが、この映画ではそれに第三者のアメリカ兵も加わることで、さらに普遍的な「戦争とは?」、「平和とは?」といったテーマへと昇華することに成功しているように思います。劇中で彼らが語る、「自分は何も知らないで、命令されるままに敵を憎んで戦っていた」という言葉が印象的。


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 コメディタッチも加わったファンタジーでありながら、後半は見事に戦争の本質についても描いている秀作。ラストも爽やかでいいですね。ジブリ映画のファンをはじめ、出来るだけ多くの方に見ていただきたい作品。おすすめ!

トンマッコルへようこそ
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この記事へのコメント

真紅
2007年03月11日 23:53
hiroさま、こんにちは。拙宅にコメントありがとうございました。TBさせて下さいね。
おお~、10点満点ですか!すごい!
この映画韓国では公開年のNO.1ヒットだったのに、日本ではサッパリでしたよね。
DVDで再評価されるといいのですが。
ところでもうすぐ結婚されるのですか?
おめでとうございます!ちょっと早いですが、末永くお幸せに!
ではでは。
hiro
2007年03月12日 20:36
真紅さん、TB&コメントありがとうございます!
あっ、この映画日本ではサッパリだったんですね。知りませんでした(笑)。
まあ、僕の場合、採点も独断と偏見で、特に10点満点とそれ未満の作品の差っていうのは、「個人的にすごく好み!」という最終スパイスがあるかないかだけですので(笑)。

おおっ、真紅さんからもお祝いの言葉ありがとうございます!
これからも宜しくお願いしますね~(^^)

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